まだ肌寒い日が残る春先には、ちょっとした羽織りものが欠かせない。とはいえ、ちょっとした羽織りものにも様々なアウターがあるのだが、今回は、アメリカを代表するワークウエアのひとつ、『デニムカバーオール』と『ウォバッシュデニムカバーオール』を紹介したい。ただの羽織りものではなく、着込むほどに美しく成長する羽織りものだ。
『デニムカバーオール』とは?
かつてのアメリカで着用されていた、デニム生地を使用した作業服のことを指す。
同じデニムを使用した作業服のGジャンに比べて丈が長く、裾上の両サイドに大きなパッチポケットが付くのが一般的なスタイル。
もともとワークウエアのため、頑丈なメタルボタンや耐久性に優れたトリプルステッチが配されるなど、タフ重視のつくりとなっている。
今回紹介する「ヒューストン」の『デニムカバーオール』と『ウォバッシュデニムカバーオール』は、1950年代に生産されていたカバーオールをモチーフに制作されている。
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ウォッチホールやウォッチポケットなど、随所に1950年代のディテールが採用されている。
デニム生地に関しては、程よい厚さの12オンスを採用。春先や秋口に、ちょっとした羽織りものとして着用しやすいよう考慮されている。
また、ヴィンテージのカバーオールの中には、極端なAラインシルエットのものも多く見られるが、「ヒューストン」のモデルに関しては、今っぽく着やすいシルエットにアップデートされている。
Tシャツ、スウェット類、シャツ類などなど、中に着るアイテムを選ばないのも『カバーオール』の魅力のひとつ。
1着持っていると、なにかと重宝するアイテムだ。
『デニムカバーオール』『ウォバッシュデニムカバーオール』共通のディテール
12オンスのデニム生地
『デニムカバーオール』と『ウォバッシュデニムカバーオール』には、どちらも12オンスのデニム生地が使用されている。色落ち後の風合いなど、エイジングの美しさにこだわったデニムを使用している。また、着用時に負荷のかかる箇所には、頑丈なトリプルステッチが採用されている。
今っぽくなったシルエット
ヴィンテージのカバーオールとは異なり、現代の着こなしに馴染みやすいよう、細すぎず、太すぎずの着やすいシルエットを採用。
ボディと同生地を使用した襟
ヴィンテージのカバーオールの中には、襟にコーデュロイ素材を使用したものなどもあるが(ライニング付きが多い)、それだと季節感的に秋口の着用に限られてしまう。このため「ヒューストン」のモデルに関しては、季節を選ばずに着用できるようデニム生地の襟が採用されている。
メタルボタン
ワークウエアとして誕生したカバーオールは、頑丈さがなによりも重視された。ボタンに関してもメタルボタンが基本。デニム同様に、着込めば傷や色落ちが出てきて風合いが増す。
右胸はフラップ付きのパッチポケット
右胸にはフラップ&ボタンの付いたパッチポケットを採用。落としたくない小物の収納に役に立つ。
左胸はc仕様
左胸には、フラップなしのパッチポケットを採用。よく見るとポケットの中央にスリットが入っており、そこに懐中時計を入れるための“ウォッチポケット”が設けられている。古き良き時代のカバーオールを踏襲している。
ボタンの間にウォッチホール
第二ボタンと第三ボタンの間に“ウォッチホール”をデザイン。このホールは、かつて懐中時計を使用していた時代に、時計に付けられていたチェーンを通すために設けられたものだ。
裾上両サイドのパッチポケット
裾上に設けられた大きなパッチポケットは、たくさんの小物が収納でき、かなり実用的。ポケットの内側下部には布が配されており、破れにくいよう補強されている。
袖口はシングルボタン
ボタンをはずせば、袖口のロールアップが可能。デニム生地自体が12オンスのため、肉厚なデニム生地のカバーオールより、袖のロールアップがしやすい。
『デニムカバーオール』
INDIGO
VINTAGE WASH
DENIM COVERALL
エイジング後の美しさまでこだわった12オンスのデニム生地を採用した『デニムカバーオール』。1950年代のカバーオールをモチーフに、細部に至るまで忠実に再現されている。また、シルエットに関しては、現代の着こなしに馴染むようアップデートされている。カラーは、濃紺からのエイジングが楽しめるインディゴと、最初からヴィンテージの風合いが楽しめるヴィンテージウォッシュの2色を展開。
『ウォバッシュデニムカバーオール』
INDIGO
VINTAGE WASH
WABSH DENIM COVERALL
こちらは、抜染処理によって描かれたドットストライプを配した12オンスのウォバッシュデニムを採用した『ウォバッシュデニムカバーオール』。デザインのモチーフは、1950年代のカバーオールで、細部に至るまで忠実に再現されている。シルエットに関しても、先に紹介した『デニムカバーオール』同様に、現代の着こなしに馴染むようアップデートされている。カラーは、濃紺からのエイジングが楽しめるインディゴと、最初からヴィンテージの風合いが楽しめるヴィンテージウォッシュの2色を展開。
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