毎年、高い人気を誇る「ヒューストン」を代表する大定番『チェックビエラシャツ』に、2019モデルの新作が登場。昨年のモデルに加えて、ブロックチェックのカラバリを拡充、さらに、シルエットにも若干の修正が加えられ、より現代ファッションに取り入れやすく進化した。１着といわず、カラー違いで複数着持っておきたい注目作だ。
『チェックビエラシャツ』とは？
チェックビエラシャツの魅力を説明する前に、まずは『ビエラシャツ』というアイテムについて知っておく必要がある。
あまり聞き馴染みのない「ビエラ（Viyella）」という単語だが、これは英国の老舗メーカー、ウィリアムホリンズ社の商品名を指し、同社のフランネル仕上げの布地の商標名のことを指す。
正式には、「ビエラフランネル（Viyella Flannel）」といわれるもので、綿（コットン）45％／毛（ウール）55％を混紡した糸を綾織りにして起毛させた生地。また、素材に綿（コットン）100％を使用して、同様に織られた生地は、“綿ビエラ”と呼ばれる。
この「ビエラフランネル（Viyella Flannel）」という生地を使用したシャツが『ビエラシャツ』なのだ。
要は“ビエラフランネル”という上質な生地を使用したネルシャツのこと。こだわり派の人は、通常のネルシャツよりもこだわりと、語れる要素の詰まったビエラシャツを探してみるといい。
また、前回の記事では単色の『ソリッドビエラシャツ』を紹介したが、
今回紹介するのは『チェックビエラシャツ』だ。昨年のモデルに比べて、シルエットを若干調節し、より着用しやすく、ファッションにも取り入れやすいよう進化させた。加えて、昨年よりもブロックチェック柄のバリエーションが拡充された。
柄のバリエーションはなんと全8色を展開。きっと好みのカラーを見つけられるはずだ。
『チェックビエラシャツ』のディテール
コットン100％の『綿ビエラ』
ボディの素材には、コットンを100％仕様した上質な綿ビエラを採用。厚手でタフな生地は、着込むほどに風合いが増し、経年変化が楽しめる。また、全8パターンの柄が用意されているが、そのすべてに上質な綿ビエラが採用されている。
BACK STYLE
進化したシルエット
昨年のモデルに比べて、より快適に着用できる現代的なシルエットへとアップデートされている。カジュアルスタイルから武骨なアメカジスタイルまで、幅広く対応可能となっている。
程よいサイズ感の襟
オープンカラーの襟は、程よいサイズ感。トップボタンまで留めれば、カチッとした精悍な印象で着用できる。また、厚手の生地を使用しているため、襟の形状にも程よいハリが出る。
猫目ボタン
ボタン類には、縫製糸の摩擦を防ぐ効果のある猫目ボタンを使用。ボタン中央のくぼんだ箇所に縫製糸が入るため、外部との接触を避けることができる。
両胸にパッチポケット
両胸には、ボタン付きのパッチポケットを配置。ダブルステッチで縫製するなど、耐久性にもこだわっている。こちらのボタンにも猫目ボタンが配される。
頑丈に作られた袖口
襟同様に、厚手の生地を重ねて作られた袖口には適度なハリがあり、袖まくりしても美しい形状を保ってくれる。耐久性も抜群だ。
トリプルステッチ
ワークウエアによく見られる、負荷のかかる部分を補強するための仕様であるトリプルステッチを採用。トリプルステッチが入るだけで、シャツ全体の雰囲気がグッと男前になる。
空環（カラカン）残し
両サイドの裾に入ったスリットの付け根部分にはマチが設けられているが、このマチの部分から垂れた糸の処理を「空環（カラカン）残し」と呼ぶ。アメリカの大量生産時代に考案された手法で、ヴィンテージのシャツによく見られるディテールだ。
ユニオンチケット
フロントの裾部分の生地裏には、ヴィンテージアイテムによく見られるユニオンチケットをデザイン。見えないところまで、「ヒューストン」らしいこだわりが表現されている。
『チェックビエラシャツ』
01
02
BLACK
RED
YELLOW
GREEN
BROWN
NAVY
CHECK VIYELLA SHIRT
「ヒューストン」を代表する大定番『チェックビエラシャツ』。厚手の上質なビエラ生地を使用し、カラ環仕上げ、ユニオンチケット、猫目ボタン、トリプルステッチなど、本格的なヴィンテージシャツのディテールを忠実に再現した一着だ。本2019年モデルでは、マドラスチェックとブロックチェックを加えた全8色を展開。豊富な柄のバリエーションは、選びがいがある。ワードローブに一着は押さえておきたいワンランク上のネルシャツだ。
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