毎年、高い人気を誇る「ヒューストン」のチェックビエラシャツ。今年も待望の2020年モデルの新作が到着した。昨年に比べ、さらにグレードアップした今年は、より多彩な色や柄が展開されている。その中でも、第一弾として今回紹介するのは、ブランド初となる“オンブレーチェック”柄を纏った『オンブレーチェックビエラシャツ』だ。男らしい無骨でシャープな雰囲気があり、爽やかで洗練された雰囲気も醸す。カラーによって、様々な表情が楽しめる一着となっている。
そもそも
『ビエラシャツ』とは?
『オンブレーチェックシャツ』の魅力を解説する前に、まずは『ビエラシャツ』とは何か? について解説したい。
あまり聞き馴染みのない「ビエラ(Viyella)」という単語だが、これは英国の老舗メーカー、ウィリアムホリンズ社の商品名を指し、同社のフランネル仕上げの布地の商標名のこと。
正式には、「ビエラフランネル(Viyella Flannel)」といわれるもので、綿(コットン)45%/毛(ウール)55%を混紡した糸を綾織りにして起毛させた生地。また、素材に綿(コットン)100%を使用して、同様に織られた生地は、“綿ビエラ”と呼ばれる。
この「ビエラフランネル(Viyella Flannel)」という生地を使用したシャツが『ビエラシャツ』なのだ。
要は、 “ビエラフランネル”という上質な生地を使用したシャツのことだ。
ちなみに、今回紹介する「ヒューストン」の『オンブレーチェックビエラシャツ』には、通常のフランネル生地よりも、厚手でタフな綿ビエラが使われている。この綿ビエラは耐久性に優れており、長く愛用でき、経年変化が楽しめる。
じゃあ
『オンブレーチェック』って何?
「Ombre(オンブレー)」とは、フランス語で“濃淡をつけた”“陰影のある”という意味。
「Ombre check(オンブレーチェック)」とは、濃淡をつけた格子柄(チェック柄)のことを意味する。
簡単に言えば、グラデーションが表現されたチェック柄のこと。じつはこのオンブレーチェックのシャツ、1950年代のアメリカで出回った開襟シャツに多く見られた柄で、当時のバイカーやロッカーなどの不良が好んで愛用していた。
現在、古き良きアメリカの不良達のスタイルは、世界のファッションシーンの教科書と化している。そんな彼らが愛用していたのがオンブレーチェックシャツなのだ。
オンブレーチェックシャツは、色褪せない名作アイテムとして支持され続けている。
今回紹介する「ヒューストン」の『オンブレーチェックビエラシャツ』は、柄の雰囲気からディテールの仕様まで、古き良きアメリカの魅力が詰まっている。
『オンブレーチェックビエラシャツ』のディテール
コットン100%の『綿ビエラ』
ボディの素材には、コットンを100%使用した上質な綿ビエラを採用。厚手でタフな生地は、着込むほどに風合いが増し、経年変化が楽しめる。ヨコ糸とタテ糸に別のカラー糸を使用することにより、杢のような風合いのある生地に仕上げている。
程よいサイズ感の襟
襟はクセのない程よいサイズ感のレギュラーカラー仕様。裏地の背中上部には、ガゼット(当て布)を配し、しっかりと補強がおこなわれている。
猫目ボタン
ボタン類には、縫製糸の摩擦を防ぐ効果のある猫目ボタンを使用。ボタン中央のくぼんだ箇所に縫製糸が入るため、外部との接触を避けることができる。
両胸にパッチポケット
両胸には、ボタン付きのパッチポケットを配置。ダブルステッチで縫製するなど、耐久性にもこだわっている。こちらのボタンにも猫目ボタンが配される。
袖口はシングルボタン仕様
厚手の生地を重ねて作られた袖口にはシングルボタン式を採用。また、程よい深さのスリットが、袖まくりしても美しい形状を保ってくれる。耐久性も抜群だ。
ユニオンチケット
フロントの裾部分の生地裏には、ヴィンテージウェアによく見られるユニオンチケットをデザイン。見えないところまで、「ヒューストン」らしいこだわりが表現されている。
トリプルステッチ
負荷のかかる部分を補強するための仕様である堅牢なトリプルステッチを採用。トリプルステッチが入るだけで、シャツ全体の雰囲気がグッと男前になる。
空環(カラカン)残し
両サイドの裾に入ったスリットの付け根部分にはマチが設けられているが、このマチの部分から垂れた糸の処理を「空環(カラカン)残し」と呼ぶ。アメリカの大量生産時代に考案された手法で、ヴィンテージのシャツによく見られるディテールだ。
『オンブレーチェックビエラシャツ』
BEIGE
BLACK
MAROON
NAVY
SAX
OMBRE CHECK VIYELLA SHIRT
「ヒューストン」を代表する定番アイテム『ビエラシャツ』にオンブレーチェック柄モデルが登場。コットン100%の厚手でタフな綿ビエラを使用。特有のハリのある生地感は、着用時に精悍な印象を与えてくれる。ユニオンチケットや空環残しなど、ビンテージライクなディテールを忠実に再現。豊富なカラーバリエーションと抜群のコストパフォーマンスは、年代性別問わず気軽に手に入れることができそうだ。ワードローブの主軸として、ぜひとも手に入れてほしい。
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