アメリカ軍がベトナム戦争時に採用した野戦服「ファティーグジャケット」。このミリタリー界きっての名作に、コットン/リネン混紡のヘリンボーンツイルを落とし込んだ注目作こそ、新作『ヘリンボーンツイルファティーグジャケット』だ。着込むほどに味わいを増す、その魅力を解説。
[HOUSTON/ヘリンボーンツイルファティーグジャケット]
『ファティーグジャケット』とは?
インドシナ戦争後に、南北に分裂したベトナムを舞台に繰り広げられた「ベトナム戦争(1960年代〜1975年に終結)」。
アメリカ軍は、1965年にこの「ベトナム戦争」に本格軍事介入をする。その際に熱帯地用の野戦服として採用されたのが『ファティーグジャケット』だ。
[HOUSTON/ヘリンボーンツイルファティーグジャケット]
正式名称は『コンバットトロピカルコート』。通称『ジャングルファティーグ』とも呼ばれる。
ベトナムの蒸し暑い気候に適応するように開発されたため、従来の野戦服に比べると薄手の生地使いで軽量なのが特徴。
日本の気候にも適応するため、シャツジャケット風に、軽快に羽織れる数少ないミリタリートップスのひとつとして、古着好きやミリタリーファンの間で絶大な人気を誇る。
[HOUSTON/ヘリンボーンツイルファティーグジャケット]
ちなみに、
実物の『ファティーグジャケット』に関しては、他の名作ミリタリーアイテム同様に、初期型から最終型まで、進化の過程で登場した様々な仕様のデザインが存在するが、「1st」と呼ばれているポケットのボタンが剥き出しのタイプ以降は、細かい仕様の変更はあれど、パッと見同じように見える。
実物には「コットンポプリン」や「リップストップコットン」が使用されていた。
実物の『ファティーグジャケット』の素材には、古い年代のモノには「コットンポプリン」、新しい年代のモノには「リップストップコットン」が使用されていた。着古された後の風合いは極上で、生地の表面がうっすらと白くなっているのが、なんとも良い。
今回紹介する「ヒューストン」製の『ヘリンボーンツイルファティーグジャケット』では、素材にコットン/リネン混紡のヘリンボーンツイル生地を使用。
[HOUSTON/ヘリンボーンツイルファティーグジャケット]
通常のコットン生地に比べて、柔らかく、身体に馴染みやすいのが特徴。リネン特有のサラリとした肌触り、通気性や吸水性の良さなど、日本の気候に適した素材が使用されている。
ヘリンボーン生地特有の経年変化にも期待が持てる。
『ヘリンボーンツイルファティーグジャケット』のディテール解説
ヘリンボーンツイル生地
ボディには、コットン/リネンの混紡素材を用いたヘリンボーン生地を使用。柔らかく、体に馴染みやすく、さらに通気性や吸水性にも優れた素材。着用し続けることで、ヘリンボーン特有の風合いも演出される。
レギュラーカラーの襟
襟は程よいサイズ感のレギュラーカラー仕様。現代ファッションに取り入れても違和感のないデザインだ。
トップボタン以外は見えない
前合わせはボタン式となっているが、左身頃が2重の構造となっており、ボタンを留めても外に露出しない仕様に。トップボタンのみ露出される。
マチ付きのフラップポケット
両胸、両裾付近には、マチ付きのフラップポケットを装備。前合わせと同様にフラップも2重構造となっており、ボタンを留めても外に露出しない作りとなっている。
左胸にペンポケット
左胸のポケットには、フラップを閉じたままの状態でもペンを収納できるペン差しが設けられている。
立体感のある2枚袖
アーム部分は、立体感のある2枚袖となっている。
袖口は調節可能
袖口は2段階で絞り具合を調節できるアジャスターの付いたダブルボタン仕様。
『ヘリンボーンツイルファティーグジャケット』
KHAKI
[HOUSTON/ヘリンボーンツイルファティーグジャケット]
OLIVE DRAB
[HOUSTON/ヘリンボーンツイルファティーグジャケット]
【C/L HERRINGBONE FATIGUE JACKET】
コットン/リネン混紡素材のヘリンボーン生地を採用したファティーグジャケット。コットン/リネン生地は柔らかく、体に馴染みやすいのが特徴。また、着用を続けることでヘリンボーンツイル特有の経年変化を楽しむことができる。特徴的な4つのフロントポケットは収納力も抜群。実用性にも優れたジャケットだ。カラーは、カーキとオリーブドラブの2色を展開。人気のBDUジャケットとはひと味違った魅力が楽しめる。
フランス軍の名作も極上!
海兵隊のユーティリティジャケットはどう?