2022年に創立50周年を迎えるブランド「ヒューストン」。そんな歴史ある老舗「ヒューストン」において、不動の代表作であり、発売から40年以上が経過した今現在もロングセラーモデルとして君臨し続けている『M-51 パーカー』。様々なカルチャーとも密接につながる名作ミリタリージャケット、『M-51パーカー』の歴史や魅力を解説。
[HOUSTON/M-51パーカー]
『M-51 パーカー』とは?
正式名称は「PARKA SHELL M-1951」。
ファッション業界では、モッズコートやモッズパーカなどと呼ばれているが、その原型は、1950 年代にアメリカ陸軍地上軍に採用されていた極寒防寒衣料の51 年型モデルのこと。主に装備の上に着用することを想定して開発されているため、身幅が広く、ルーズなシルエットが大きな特徴となっている。
[HOUSTON/M-51パーカー]
第二次大戦では、 アメリカ軍の防寒着といえばウールコートが主流だったが、重く動きにくいウールコートは前線で戦う兵士達から不評を集め、軽量で機動性に優れた防寒着が求められた。
そこで、通常装備の上から着用でき、さらに、様々な気象条件に対応できるようライナーの着脱を可能とした『M-51 パーカー』が開発された。
[HOUSTON/M-51パーカー]
もちろん、今回紹介する「ヒューストン」製の『M-51パーカー』にも取り外し可能なライナーが付属。実物同様ボタンにより、簡単に着脱ができる仕様だ。
『M-51パーカー』専用の付属キットも販売中
長年『M-51パーカー』を愛用していると、ボタンの破損やドローコードの紛失に悩まされることがある。そこで、「ヒューストン」では、より長く愛用してもらうためにと、ボタンとドローコードをセットにしたM-51パーカー専用の付属キットが販売されている(※オフィシャルストアでの限定販売)。
[付属キットのパッケージデザイン]
▲[オリーブドラブ用]
▲[ブラック用]
▲[カーキ用]
[#6790 M-51 PARKA AID KIT]
なんと今、「ヒューストン」の『M-51パーカー』本体をオフィシャルストアで購入すると、付属品キットが無料でもらえる!?
そして、なんと今、「ヒューストン」の『M-51パーカー』本体を購入した人には、上記で説明した付属キットが無料でついてくるとのこと。※予定配布数量に達し次第に終了となります! 『M-51パーカー』の購入を考えている人は、今がチャンスです!!!
「ヒューストン」の『M-51パーカー』には、別売りのライナーもアリ
ちなみに、ライナーに関しては、保温性をアップグレードさせたヒューストン製の『M-51パーカー』専用ライナー別売りモデルも展開されている。全体にキルティングを配したシャープなデザインが魅力的。キルティングの中綿には、優れた保温性を発揮する機能素材「シンサレート」が採用されている。詳しくは以下記事で。
気になる『M-51 パーカー』のディテールを解説
ハリのある堅牢かつ軽快なコットン素材
ボディにはハリのあるコットン100%の生地を使用。タンカースやN-1デッキジャケットの生地に比べると薄手の生地感となっており、ライナーを取り外せば、コートとして軽快に着用できる。
レザーストッパー付きフード用ドローコード
フードには、レザーストッパーの付いたドローコードを装備。実際に調節できるのはもちろんのこと、アクセントとしてもさりげなく主張してくれる。
引手付きのジッパーとスナップボタン
フロントは、比翼仕立てとなっており、スナップボタンとジッパーの2重構造。風や埃の侵入を防ぐデザインに。また、ジップスライダーには、グローブをしたままでもスムーズに開閉が行える引き手が付属する。
ウエストのドローコード
ウエストの内側には、身幅を調節するためのドローコードを採用。フィット感やシルエットの調節ができる。
スナップボタン式のフラップポケット
フロント両サイドには、スナップボタン式のフラップポケットを装備。フラップの折り返し部分に開口部があるため、収納物を落としにくい構造となっている。
両肩にエポレット
両肩部分には、実物のデザイン同様にエポレットを採用。
ボタン式アジャスターのついた袖口
袖口にはボタン式のアジャスターを装備。袖口のフィット感が調節できる。
前身頃の裾についたドローコード
前身頃の裾部分には、ドローコードが配されており、絞り具合の調節ができる。
フィッシュテール
『M-51 パーカー』の特徴といえば、“フィッシュテール”と呼ばれる燕尾状に先割れした後身頃の裾部分。先割れして尖った部分は、ドットボタンにより収納することができる。また、後ろ身頃の先端にもドローコードを装備。これは、前後のドローコードを股下で結ぶことにより、風によるバタつきと冷気の侵入を抑えるためだといわれている。
ライナーの内側は肌触りの良いアクリルボア仕様
取り外しが可能なライナーの内側には、肌触りの良いアクリルボアを採用。保温性にも優れたライナーは、単体としても着用ができる。
ライナーの袖はキルティング仕様
ライナーの袖部分には、ナイロン製のキルティング生地を採用。着用する際には袖通しが良く、インナーとの干渉を軽減してくれる。
ライナーの袖口にリブを採用
ライナーの袖口には、冷風の侵入を防ぐリブを採用。適度なフィット感が心地いい。
英国カルチャー史に刻まれたマスターピース
『M-51 パーカー』が「モッズコート」と呼ばれる所以は、かつてイギリス・ロンドンの若者達「モッズ」に好んで着用されていたからだ。その当時、デッドストックのM-51 パーカーがアメリカからイギリスに渡り、スーツの上からでも着用しやすい防寒具だったことから、モッズに広まったという。
1979 年に公開されたイギリス製作映画「さらば青春の光」
1964 年のロンドンを舞台にしたこの映画の劇中で、モッズを信奉し、そのライフスタイルを体現する青年として登場したジミー・クーパー。彼が劇中でバイクに乗る際にスーツの上に着用していたのは、もちろん『M-51 パーカー』だった。色褪せないファッションの教科書として信奉される名作映画だ。
ちなみに、この映画の題材となった本物の「モッズ」とは、1950~60 年代にロンドンの若者を中心に流行した音楽やファッションをベースにしたライフスタイル及び、それを体現する人々のことを指す。1950~60 年代当時、実際に多くのモッズ達がバイクに乗る際に、スーツの上から『M-51 パーカー』を羽織っていた。
『#5409M M-51 PARKA/M-51 パーカー』
OLIVE DRAB
[HOUSTON/M-51パーカー]
BLACK
[HOUSTON/M-51パーカー]
KHAKI
[HOUSTON/M-51パーカー]
【5409M M-51 PARKA】
ファッション業界では通称「モッズコート」や「モッズパーカー」と呼ばれるているミリタリージャケット。もともとは、1950年代にアメリカ軍地上軍に採用された極寒防寒衣料の51年型モデルのこと。実物のM-51パーカーは、主に装備の上から着用するために開発されているため、身幅が広く、大きなサイズ感が特徴。実物を再現した本モデルは、「ヒューストン」を代表するロングセラーアイテムであり、発売から40年以上が経過した今現在も絶大な人気を誇る名作だ。カラーは、オリーブドラブ、ブラック、カーキの全3色を展開。
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