空軍によって、ライトゾーンエリア用に開発された『CWU-36/P フライトジャケット』。このフライトジャケットの限りなく実物に近いレプリカを「ヒューストン」が再現した。
『CWU-36P』とは?
正式名称は「JACKET, FLYER’S SUMMER, TYPE CWU-36/P」。
CWU-45/Pフライトジャケットが正式に型式名を与えられた2年後の1978年に、空軍がエア・クルー用に改良して誕生したのが『CWU-36/P フライトジャケット』だ。
もともと海軍で開発されたCWU-45Pフライトジャケットは優れたジャケットではあったが、空軍のエア・クルーにとっては、足りない要素があった。そこで空軍のエア・クルーが必要としていた薄手で、より軽量な“サマー”用ジャケットとして改良され、誕生したのが『CWU-36/Pフライトジャケット』である。
“サマー”用といっても、フライトジャケットの世界では、ライトゾーンに適したオールシーズン用のフライトジャケットのことをいう。
単純に、CWU-45/Pフライトジャケットに比べて、『CWU-36/Pフライトジャケット』の方が軽量でスマートなシルエットとなっている。
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『CWU-36/P フライトジャケット』特有のディテール
独自のナイロン素材
「ヒューストン」の『CWU-36/Pフライトジャケット』は、実物のノーメテック素材の風合いに近づけるため、うねの太い独自のナイロン素材を使用している。
左胸のベルクロ
左胸にはネームを取り付けることができるベルクロを配置。自分仕様にカスタムできる。
背面のアクションプリーツ
背面には初期のディテールである深めのアクションプリーツが設けられている。腕を自由に動かすことができる。
そのままのシルエット
現代風にアレンジせず、古き良き時代のミリタリージャケットのシルエットにこだわって製作。中綿の入っていないライトアウターとして、長いシーズン着用することができる。
ジッパー
「ヒューストン」の『CWU-36/Pフライトジャケット』には、「IDEAL」社製のジッパーを採用。グローブをはめたままでも開閉がスムーズなジップスライダーが付属する。※生産時期により、「TALON」社製のジッパーもある。
海軍の傑作を空軍がエア・クルー用に改良した
『CWU-36/Pフライトジャケット』
CWU-36/P FLIGHT JACKET
上記で少し説明したが、空軍で着用された『CWU-36/Pフライトジャケット』の原型は、海軍が先に開発していた「CWU-45/Pフライトジャケット」だ。
この2つのフライトジャケット、ぱっと見のデザインが極めて似ているが、「CWU-45/Pフライトジャケット」には、ファイバーライニングやウィンドフラップなどの『CWU-36/Pフライトジャケット』にはない装備がある。
「ヒューストン」の『CWU-36/Pフライトジャケット」のカラー展開は、セージ、ブラック、ネイビーの全3色。
保温性を考慮するなら「CWU-45/Pフライトジャケット」、長いシーズン着用希望なら『CWU-36/Pフライトジャケット』がオススメといえるだろうか。