もはや秋冬シーズンの風物詩となっている「ヒューストン」の『別珍スカジャン』に、2022年の新作モデルが続々と登場! 今回は、肌触りがやわらかく、厚手で光沢感のある上質な別珍生地を使用したスカジャン4型をピックアップ。それぞれ異なる刺繍デザインが施されており、見応えも十分だ。
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
別珍(ベッチン)とは?
別珍(ベッチン)とは、“ベルベッティーン”の略称。経糸と緯糸の織り目の隙間からループ状に糸を出し、そのループを切り分けて毛足にした生地。ちなみに、コーデュロイも別珍(ベッチン)と同類。
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
生地表面に演出される光沢感や特有のあたたかみから、秋冬アイテムに用いられることが多い。
スカジャン=スーベニアジャケット?
『スカジャン』を説明する前に、まずは“スーベニアジャケット”について簡単に説明したい。
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
“スーベニアジャケット”の「スーベニア(SOUVENIR)」とは、一般的に記念品や土産物のことを指す言葉。
“スーベニアジャケット”は、第二次世界大戦後に日本を占領する連合国軍として神奈川県横須賀市周辺に駐留したアメリカ軍兵士達が、記念品として鷹や虎、龍などのオリエンタルな柄、または自分の所属していた部隊や基地などのエンブレムをデザインした刺繍を、現地(横須賀)のテーラーショップなどにオーダーしたのが発祥だと言われている。
現地で刺繍を施した記念品・お土産物(スーベニア)のジャケット = “スーベニアジャケット”、というわけだ。
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
さて、それではなぜ“スーベニアジャケット” = スカジャンなのかを説明すると、これには2つの説がある。1つは、“横須賀のジャンパー”を略して『スカジャン』と呼ぶようになったという説。もう1つは、スカイドラゴンの刺繍が多く見られたため、スカイドラゴンのジャンパーを略して『スカジャン』と呼ぶようになったという説。
いずれにしても、一般的には、「スーベニアジャケット=スカジャン」というふうに認知されている。
『スカジャン』の種類は?
これは大きく分けて2つの種類がある。1つ目は、表地に光沢感があり、サラサラとしたサテン生地を使ったジャケット。そして2つ目は、表地に起毛素材の別珍生地を使ったジャケット。
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
一般的には、サテン生地のスカジャンが有名だが、別珍生地のスカジャンはミリタリー好きやアメカジ好き、どちらかといえば玄人に好まれる傾向にある。
「ヒューストン」には、サテン生地のスカジャンと別珍生地のスカジャンの両方が展開されているが、今回紹介するのは『別珍スーベニアジャケット』だ。
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
「ヒューストン」では、毎年『別珍スカジャン』が展開されており、そのクオリティやデザインは進化を続けている。
興味のある人は、今回紹介する4型の『別珍スカジャン』のどれかに、ぜひ袖を通してみてほしい。
『別珍スーベニアジャケット』のディテールを解説
▲厚手で光沢感のある別珍生地
肌触りがやわらかく、厚手で光沢感のある上質な別珍生地を使用。毛足が短く、均一な起毛がクラシック且つ上質な光沢で主張してくれる。また、光の当たる角度やシワの入り方などで、光沢が変化するのも楽しい。
▲裏地はレーヨン生地
裏地には高級感のあるレーヨン生地を使用。滑らかな肌触りは着心地抜群。袖通りもよく着脱がスムーズ。
▲程よいフィット感のリブ襟
襟のリブは固すぎず、柔らかすぎずの程よいフィット感のリブを採用。快適な着用感が追求されている。
▲「IDEAL」社製のジッパー
フロントジッパーには、ヴィンテージアイテムでもよく見かける「IDEAL」社製のジッパーを採用。
▲背中の刺繍
1950年代にアラスカにある米軍基地の依頼でつくられたアラスカモチーフのスカジャンを再現。バックには「ALASKA」の文字や「シロクマ」の刺繍などが配されている。
▲両胸の刺繍
背中の刺繍と連動して、両胸にもシロクマの刺繍が施される。
▲両袖の刺繍
アラスカのモチーフらしく、両袖には犬ゾリの刺繍が施されている。よく見ると犬の表情がユニーク。
▲袖口と裾のリブ
襟のリブ同様に、程よいフィット感のリブを採用。固すぎず、柔らかすぎず、快適な着用感となっている。
▲両サイドのポケット
両サイドには方玉縁のハンドウォーマーポケットを配置。斜めに配置されており、使いやすい。
▲内ポケット
左胸には内ポケットを搭載。財布など大切な小物を入れる際に便利だ。
▼『別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)』
BLACK
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
NAVY
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)]
▲【VELVETEEN SOUVENIR JACKET (ALASKA1)】
秋冬の風物詩。「ヒューストン」の『別珍スカジャン』に2022年モデルが登場。肌触りがやわらかく、厚手で光沢感のある上質な別珍生地を使用した1着。コチラのデザインは、『別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)』。スカジャンの中でもド定番のアラスカ/クマ柄を配したモデル。カラーは、ブラック、ネイビーの2色を展開。
『別珍スカジャン』のバリエーションモデルを紹介!
素材使いや各部の仕様などは上記の『別珍スーベニアジャケット(アラスカ1)』と同様。刺繍のモチーフが異なるその他のバリエーションモデルを紹介。好みの刺繍やカラーで選びたい。
▼『別珍スーベニアジャケット(アラスカ2)』
▲背面にはアラスカモチーフの刺繍が施される。コチラはシロイワヤギの刺繍が主役。
▲両胸にはヘラジカの刺繍が施される。
▲両袖には龍の刺繍が施される。
BLACK
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ2)]
NAVY
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(アラスカ2)]
▲【VELVETEEN SOUVENIR JACKET (ALASKA2) 】
秋冬の風物詩。「ヒューストン」の『別珍スカジャン』に2022年モデルが登場。肌触りがやわらかく、厚手で光沢感のある上質な別珍生地を使用した1着。コチラのデザインは、『別珍スーベニアジャケット(アラスカ2)』。シロイワヤギやヘラジカ、龍の刺繍が施される。カラーは、ブラック、ネイビーの2色を展開。
▼『別珍スーベニアジャケット(パラトルーパー)』
▲背面には、レッドデビルがポップなタッチで描かれたパラトルーパーモチーフの刺繍を採用。
▲両胸にはパラトルーパーモチーフの刺繍が配される。
BLACK
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(パラトルーパー)]
MAROON
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(パラトルーパー)]
▲【VELVETEEN SOUVENIR JACKET (PARATROOPER)】
秋冬の風物詩。「ヒューストン」の『別珍スカジャン』に2022年モデルが登場。肌触りがやわらかく、厚手で光沢感のある上質な別珍生地を使用したミリタリースカジャン(通称:ツアージャケット)。背面や両胸には、パラトルーパーモチーフの刺繍が施される。カラーは、ブラック、マルーンの2色を展開。
▼『別珍スーベニアジャケット(USAF第5空軍)』
▲背面には、アメリカ空軍第5空軍モチーフの刺繍を大胆にデザイン。
▲両胸にはネームロゴと虎の刺繍が施される。
▲両袖には龍の刺繍が施される。
BLACK
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(USAF第5空軍)]
NAVY
[HOUSTON/別珍スーベニアジャケット(USAF第5空軍)]
▲【VELVETEEN SOUVENIR JACKET (U.S.A.F.5)】
秋冬の風物詩。「ヒューストン」の『別珍スカジャン』に2022年モデルが登場。肌触りがやわらかく、厚手で光沢感のある上質な別珍生地を使用したミリタリースカジャン(通称:ツアージャケット)。アメリカ空軍第5空軍モチーフの刺繍や虎・龍の刺繍が施される。カラーは、ブラック、ネイビーの2色を展開。
▼スカジャン好きなら、ぜひ以下の『ベトジャン』にも注目を!