「ヒューストン」で大人気のベトナムジャケット。今シーズンは、裏地を排除し、よりライトに着用できるよう春仕様にアレンジされた『デニムベトナムジャケット』2型が新たに登場。軽快に着用でき、デニム特有のエイジングまで楽しめる、大注目の2型だ。
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
『ベトナム ジャケット(通称:ベトジャン)』とは?
以前の記事で、スカジャンやベトジャンの出自や意味について詳しく紹介しているので、今回は簡潔な説明を少し。
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
『ベトナムジャケット=通称:ベトジャン』は、1960〜70年代のベトナム戦争時に誕生した“スーベニアジャケット”。ベトナム戦争に起因して誕生したから『ベトナムジャケット=通称:ベトジャン』と呼ばれるようになった。
そして、“スーベニアジャケット”の「スーベニア(SOUVENIR)」とは、一般的に記念品や土産物のことを指す言葉。
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
だから、“スーベニアジャケット”というのは、現地の土産物のジャケットや、記念に自分の所属する部隊名やエリア名などを現地の刺繍屋さんで入れたジャケットなど、いわゆる“スカジャン”や“ベトジャン”のことを指す。
胸の刺繍“虎”と“福”の意味
ベトジャンを代表する刺繍としてよく知られている“虎”と“福”の刺繍には、それぞれに縁起の良い意味合いがあると言われている。
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
“虎”に関しては、古代中国の時代から神秘的かつ恐ろしい存在、神に近い存在として崇拝されてきた。また、風水の世界では四神のひとり、“白虎”として都を守り、気の流れを保っていると考えられてきた。
いずれにしても、“虎”は身を守ってくれる特別な存在なのだ。
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
一方の“福”に関しては、中国の道教で理想とされてきた福禄寿=福(幸福)・禄(生活の安定)・寿(長寿)から来ていると言われている。
どちらもの刺繍も持ち主の幸福を願って採用されたものだろう。
裏地を排除した春仕様
通常のベトナムジャケットには、裏側全体に別布の裏地が配されているのが一般的。
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
しかし、今回紹介する『デニムベトナムジャケット』では、全体的な裏地を排除。より軽快に着用できる1着となっている。
エイジングを楽しめるデニム仕様
ベトナムジャケットは、ナイロンリップストップ生地を用いたキルティングモデルや、コットンツイルモデルが一般的。
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
しかし、今回紹介するのは「ヒューストン」が独自に展開する、ボディに11オンスのスラブデニムを使用した1着だ。
濃紺の状態から自分だけのエイジングが楽しめる「ワンウォッシュ」と、最初からある程度のエイジング感が楽しめる「ビンテージウォッシュ」の2色が展開される。
『デニムベトナムジャケット』のディテールを解説
▲レギュラーカラー
襟の形状はスタンダードなレギュラーカラー。大きすぎず、小さすぎずの適度なサイズ感が魅力。
▲「CONMAR」社製ジッパー
フロントはジッパー仕様。ジッパーには、「CONMAR」社製が使用される。
▲両胸の刺繍
右胸に“虎”、左胸に “福”の刺繍が入る。60年代の実物のイメージを残し、手振り風の刺繍が施されている。
▲袖口
袖口はシングルボタン仕様。ロールアップしやすいデザインとなっている。
▲両サイドのポケット
フロント両サイドには、斜めに設計された片玉縁ポケットを装備。
▲裾のデザイン
裾両サイドには、伸縮性のあるゴムを配し、シルエットに程よいゆとりとふくらみを持たせている。
▲背中の刺繍
背面には、ベトナムジャケット界では比較的ポピュラーな地図柄を採用。60年代の実物のイメージを残し、手振り風の刺繍が施されている。
▲11オンスのスラブデニム
素材はコットン100%。独特な凹凸感が特長の11オンスのスラブデニムを使用。カラーは「ワンウォッシュ」と「ビンテージウォッシュ」の2色を展開。
『デニムベトナムジャケット(地図)』
INDIGO ONE WASH
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
INDIGO VINTAGE WASH
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(地図)]
【DENIM VIETNAM JACKET (MAP) 】
11オンスのスラブデニムを使用し、裏地を廃止した春夏仕様のライトなベトナムジャケット。60年代の実物のイメージを残し、手振り風の刺繍が施されている。刺繍柄はベトナムジャケットでもポピュラーな地図柄を採用。カラーは「インディゴワンウォッシュ」と「インディゴビンテージウォッシュ」の2色を展開。
ボディの作りは同じで、刺繍のみ異なる『デニムベトナムジャケット(パラシュート)』にも注目したい!
上で紹介した『デニムベトナムジャケット(地図)』と刺繍のデザインのみが異なる『ベトナムジャケット(パラシュート)』が以下。
『デニムベトナムジャケット(パラシュート)』
▲両胸には、先に紹介した(地図)モデルとは絵柄のタッチや色遣いが異なる“虎”と“福”の刺繍が入る。
▲背面にはキャッチーな虎が目を惹く、パラシュート柄を大胆にデザイン。
INDIGO ONE WASH
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(パラシュート)]
INDIGO VINTAGE WASH
[HOUSTON/デニムベトナムジャケット(パラシュート)]
【DENIM VIETNAM JACKET (PARACHUTE)】
11オンスのスラブデニムを使用し、裏地を廃止した春夏仕様のライトなベトナムジャケット。60年代の実物のイメージを残し、手振り風の刺繍が施されている。刺繍柄には、キャッチーな虎が目を惹く、パラシュート柄を採用。カラーは「インディゴワンウォッシュ」と「インディゴビンテージウォッシュ」の2色を展開。
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