陸軍航空隊が陸軍より独立し、米国空軍(U.S. AIR FORCE)となり、1952年に「C」のスペックを残したエアフォース・ブルーの『L-2Aフライトジャケット』が登場した。
『L-2Aフライトジャケット』とは?
正式名称は「JACKET, FLYER’S LIGHT, ZONE,TYPE L-2A’」。
ライトゾーン(10度〜30度)用に開発された「L-2フライトジャケット」の後継フライトジャケット。
陸軍航空隊時代では、いくつかの厚手の防寒ジャケットが開発されているのに対し、ライトゾーンで着用するのに適したジャケットは革製のA-2フライトジャケットしか存在しなかった。つまり、A-2の後継として開発されたのが原型の「L-2フライトジャケット」だ。
MA-1の登場とほぼ同時期に「L-2フライトジャケット」の開発が始まり、後に支給が始まったが、1952年には新生空軍のエアフォース・ブルーを採用したナイロンツイルの改良型『L-2Aフライトジャケット』が登場した。
ちなみに、1960年代初期から後はセージグリーンの「L2-B」が着用された。
『L-2Aフライトジャケット』特有のディテール
エア・フォースブルー
なんと言っても『L-2Aフライトジャケット』の魅力は、新生アメリカ空軍(U.S. AIR FORCE)を象徴するエア・フォースブルーの色合い。落ち着いたネイビーの色合いは、普段のファッションにも取り入れやすい。また、表地にはナイロンヘビーツイルを使用しており、内側には綿とレーヨンの混紡生地を使用している。
エポレット
階級章を付けるために採用されたエポレットは、スナップボタン仕様となっている。
U.S. AIR FORCEマーク
左肩に配されたU.S. AIR FORCEマークは、L-2シリーズの特徴でもある。「ヒューストン」の『L-2Aフライトジャケット』では、色彩のトーンを落とし、プリントされている。
シガレット&ペンポケット
左袖には、ペンケースとジッパー付きシガレットポケットが配置されている。
ジッパー
『ヒューストン』では、フロントとシガーポケットの両方に「CONMER(コンマー)」社製のジッパーを採用。フロントジッパーには、レザー製の持ち手がついている。
オキシジェンタブ
左胸には、酸素マスクのホースをクリップ留めするための三角形のナイロン製オキシジェンタブを装備。
ウエストタブ
L-2シリーズの特徴でもあるスナップボタン留めのジッパーエンド補強用タブもしっかりと再現。
ファッションに取り入れやすい『L-2Aフライトジャケット』
ライトゾーン用に開発された「L-2フライトジャケット」の後継である『L-2Aフライトジャケット』。インターミディエイトゾーン用に開発されたMA-1は中綿入りだが、『L-2Aフライトジャケット』には中綿が入っていないため、より軽快な着心地が得られ、長いシーズン着用することができる。
また、「ヒューストン」のモデルに関していえば、シルエットとサイズ感が現代風にアレンジされているため、よりファッションに取り入れやすい仕様となっている。
アメリカ空軍(U.S. AIR FORCE)の誇りを宿したエアフォース・ブルーをまとった1着。
長く付き合える相棒として手に入れてみてはどうでしょうか?